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トライトーンって何?

更新日:2023年5月4日

まずはお詫びを。タイトルを当初ドミナントって何?としましたが、以前アップしたページと被っておりました。あちらはドミナントモーションですね。ただ内容が異なります(あちらはコードプログレッションのお話。)ので、本ページはタイトルのように「トライトーン」に変更させていただきました。 トライトーンは機能としてドミナントにあたるコード(key of CであればG7)の構成音でもあり、それこそが大切なところなので、ドミナントを説明の導入としました。

ドミナントは主要三和音の一つ。主要三和音とは「トニック・ドミナント・サブドミナント」をまとめた呼称。ドミナントは通常トニックの直前に配置されこの2点により調性を決定する。サブドミナントはそれと比べると性格としては曖昧だが、トニックより若干不安定な要素が感じられる。ただしドミナントほどの不安定さはない。ドミナントはその強い不安定さからトニックへ向かう(向かいたがる)性質があると言える。コード機能と性質を理解することは作曲作業において助けになるし、自分の希望する変化に対応することが容易になる。

(コード:音を3点以上重ねたもの。2音の重なりは和音とは区別して重音と言う。)

G7→C これがドミナントモーション。ではなぜ、このような動きが成立するのか?

小学校の音楽で習う、もしくは先生が朝の挨拶と同時にピアノでこのように弾いたのを聞いたことはあるかも知れない。

理屈は分からないでも、ハーモニーの響きとして脳のどこかに横たわっているはず。そしてこのドミナントモーションのドミナントには、重音としてトライトーンというのが配置されている。トライトーンのないドミナントコードはあり得ない。音楽理論の非常に厳しく数理的なところだろうか。

G7の構成音「B・F」がそれに相当する。このB・FもしくはF・Bというのがトライトーンというもの。つまり増4度(減五度)になる。この四度とか五度とかをインターバルと言う。他に二度、三度、五度、六度、七度がある。

増四度は、B→C/F→E そして減五度は、F→E/B→C となり、音の流れ・方向が異なる。増四度はインターバルが狭い方に向かうし、減五度はその逆、ピアノで表現すると指を広げる方向となる。指使いで言うと、2・4から1・5(右手)ということか。個人的には迷わず後者を選択すると思う。でも、それは人それぞれ、センスの違いということにもなる。それから使用楽器も関係するかも知れない。

増四度がこうした方向性を持ち、トニックへと向かう理由、それはこのトライトーンが他のインターバルに比較して圧倒的に不安定なサウンドを持つから。不安定から安定へという力方向になり、結果としてトニックの(この場合key=Cの1度(C)と3度(E)に向かう。

ドミナントモーションは音楽理論では根っこにあたる部分、おそらく誰もが当然のように無意識に使用する。

しかし、とても簡単でシンプルな基礎理論を精密に深く掘り下げた方が、よりイメージ表現には結びつくのではないか?とこの記事を書きつつ反省しているところです。 補足説明 増・減:該当する音から半音上げ・下げのこと。 例)

四度:CーF → 増四度:CーF#(トライトーン) 五度:CーG → 減五度:CーG♭(トライトーン) 上記トライトーンを含むコードとドミナントモーションと調性(key)を考えて行くと調性音楽(西洋音楽)の中心線を感じることになるかと思う。 掘り下げて行くと泥沼なので本日はここで「完」と!

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