FLAT1-22の音楽

*FLAT1-22が影響を受けた音楽

ロック:ビートルズ、レッドツェッペリン、ELP、イエス、キングクリムゾン、ピンク・フロイド、ジャズ:ハービーハンコック、ステップス、ヤコブ・ブロ、ベン・モンダー等ECM系のギタリスト達、現代音楽:メシアン、リゲティ、武満徹、クセナキス・高橋悠治、昭和の歌謡曲(つまりは前野曜子や奥村チヨのような)から民族音楽(つまりは沖縄民謡・奄美大島民謡、ガムラン、ケルト等)

FLAT122 2005年・1stアルバム
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こちらはFLAT122/1stアルバム「THE WAVES」の自作評となります。CD評ブログとして2年前ほどからご覧いただいております「ピアニストタカ脱線CD評」にアップしました自己評価をこちらに加筆、修正の上掲載します。
さて、、人の作品をあれこれと評するのも良いけれど自分も音楽家の端くれですから、たまには自作を叩き台にのせてみたいと思います。
「THE WAVES」は、ベースレストリオ「FLAT122」の記念すべき1作目となります。
国内レーベルは"POSEIDON"の扱いとなります。2005年に仏先行にてリリースされ、その後国内ディスクユニオンHMV通販などでも発売されました。そういえばPOSEIDONは、その後、どうなったのでしょうか?
本アルバムは2004年にFLAT122の屋台骨であるドラムが田辺君に決まり、その勢いのまま制作されました。収録のタイミングとしては若干早過ぎた印象は否めないのですが、バンドを短期間で向上させる絶好の手段としてレコーディングが大きな要素であることは確かです。
レコーディングは、中野・マッドスタジオで6時間を2回行っておりますが、時間を要したのは何と言ってもその後のミックス作業となります。
使用したテレコ(古い言い方!笑)がプロツールスに代表されるDAWではなく、ハードとしてのA-DATでしたので、僕は同じ機器を中古楽器店で購入し(最初に買ったマシンはローラがテープを巻き込んでしまい破損!結局16トラックを同期させるために、改良モデルを2台買う羽目になる。)自宅にミックスの作業現場を構築して半年ほどの作業となりました。作業を進めるにあたり収録内容を確認すると、このバンドの未熟なところが散見され、それを補完するため削除、修正、新しいテイクの挿入と、躊躇なく大屶をドーンと振り落としたわけです。
それをギター・平田君、ドラム・田辺君に断りもなく進めて行ったので後々顰蹙をかい、それは今でも申し訳ないことだったと反省しております。ただ、この迷わず叩き切っていった修正具合というのが、この音楽に開き直ったような妙な力を与えたところがあり、全体の出来具合としては決して悪くないものだったと少しだけ自負しております。それは、国内・世界各国からいただいた好評価にもよく現れておりました。おそらく仏からリリースされたこともあり、この国での評価が最も上がるだろうと予測しておりましたが、全くそれは違っており、南米のチリ、ブラジルからの反応が強く、ブラジルのラジオ局から連絡が来たこともあります。どう転べばこういう温度の低い質感の音楽がサンバで踊り狂う暑いお国から指示されるのか分かりませんが、逆であること、対極にあること、周囲の環境から乖離した世界ほどに人は魅力を感じるところがあるのかも知れません。また、イタリアやウズベキスタンの評価も好意的でした。長文の評を書いてくれたマニがが沢山いらっしゃったことは大変励みとなりました。しかし、FLATの音楽は無菌室で聴いているような錯覚にとらわれ好まない、、という評もあります。そういったFLATには毒が足りない。行儀が良すぎるといったタイプの評も少なくありません。でも、、僕はこれも興味深い感想と受止めております。。確かに芳しくない評かも知れないのですが、こういった聴き手の正直な反応は作り手として無視出来ないところがあります。
確かにFLATは、ある時期は修行僧のような音楽本位なスタンスをとり、音楽に対して原理主義的なところがありました。FLATを好む音楽ファンは、その大袈裟で行き過ぎた言動(例えば本番など関係なく、ステージ上でアレンジの相談を始めるとか、ギターの平田聡とピアノの川崎隆男の止まるところのないギクシャク感)を楽しんでいた節があります。音楽本位であったつもりが、バンドのキャラとしてそういう、どこか滑稽で風変わりなところが受けたのは、副次的な産物でありましょう。
作品としては冒頭の「波濤」がその制作過程の滅茶苦茶ぶりがよく出ているところですが、バンドの演奏が際立っているのは「目眩」や「Neo Classic Dance」辺りだと思います。