F・ザッパってのは自分にとってある種の祭りみたいなもんだな。昔ギターの平田さんがいた時に、ザッパ臭は余計なんだ!と言ったことがある。コレは数多くの演奏ユニットが影響を少なからず受けるザッパの例の早回し、倍速、変拍子、たかだか数秒に数十個の音を詰め込むキ印のような音楽を言う。しかしザッパの場合、スタイルを真似したり、ブラックページをそっくりに弾けるから、、とかそう言うことで終わってしまう場合が実に多いから問題だと個人的には思います。基本、彼の意見には賛同するものです。
ザッパの音楽は、私は好きなセンスと、全く反応無しのセンスとハッキリしているので、アーティストとしては非常に理解しやすいタイプです。 問題発言を承知で言えば、ブルース色や、ロックに偏りすぎた音楽は全く興味無し。それなら私はビートルズを聴く方がずっと楽しいし、気持ちがいい。 ザッパはやはり、クラシックと現代音楽に寄った時ですよ。凄いのは。 これを聴くと正座してしまうかな。 でも問題はその先で、この音楽を自分の中に入れて、しばらく漬物みたいに放っておいた方がいいと思う。変に気に入ったからと表層的なつまり醤油ラーメンのオイリィな部分だけを掬い取るような真似はNGです。 私は、ザッパを聴くと脳のフィルターから弾き出された音楽は大体、メシアンです。この鳥のカタログ辺りがブラックページとかアンクルミートの何曲かとゴチャゴチャにミックスするわけですが、そこに更にガムランなんかが入ってくる。そして私だけのアウトプットが先ほど愛用のCP-4を弾き倒した時のようにマヨネーズの先っちょからビヨーンと飛び出るが如く音になりました。 が、、、しかし、、鍵盤と格闘し、シーケンサーが記録した音楽をバンドで実践するにはとてつもない悪戦苦闘の連続でしょう。まず持って私がこの得体の知れない粘度質のブニョブニョとした塊を、メンバーたちに分かりやすい形として投げるために、時間を惜しまず整理しないといけないです。こいつは間違いなくFLAT122の新機軸です。ちょうどNCDを最初に平田さんと二人で練習した時のような高揚感が得られると嬉しいのですが。