別なページでサンプラーを使うという記事を書いた。僕がこのSEってのがどうしようもなく好き!というのは、タイトル通り、映画の影響があると思う。 音楽を刷り込んだのは父だが、映画もまた父だ。 小学生時分、父親に連れられて映画を見に行ったものだ。 当時、さして大きな町とは言えない、釜石には、4件の映画館があったと記憶している。
東映、国際、東宝、そしてポルノ専門の富士館って4件、よく覚えているもんだ、、笑
F1の映画「レーサー」、それから「日本沈没」なんか、今も鮮明だ。 そして東京に出て来て圧倒されたのは、何と言っても「ブレードランナー」。 ブレランのファンは頑迷で、気難しいマニアが多いので(笑)ここで映画そのものには触れないが、あの音楽というか音響にはすっかりまいった。 サンプラーの音の中に、どうしても長唄を入れたくなったりする(笑)のも、どう考えたってこの映画の影響としか思えない。大体、ブレランのファンは、ストーリー自体もさることながら、この音響と画像の織りなすイメージ表現の中毒になった(まあ良い意味で)連中なのだ。僕など、新人もいいところだ。映画とビデオでこれまで5回程度は見た!と以前ブログでプチ自慢したら、ミクシィのコミュで昔、30回とか普通に言う偉人がおられた。 最近見た映画では何と言ってもヴィレッジだが、これもまた絵柄としては魅力的な部分はあったように思う。 でも音楽が当たり前過ぎて映画の戦力になり得ていなかった。岩代太郎さんだったのですが、腹でも壊していましたか?映画監督のHさんと昔一緒に仕事をした時に、良き映画ほど、音楽の出番は限られるとおっしゃった。 使う音楽は5曲もあればいいかと。2曲はタイトルと、エンディングだから、劇中は3曲か。でも、確かにそこそこな旋律が一つ出来たら、それで良いのかも知れない。編成を変えたり、テンポを変えたり、はたまた逆回転にしたり、曲はいくらでもバージョンを増やせる。全く別な曲を設定すると映画全体が散漫で、塊感がなくなる危険性がある。確かに、当時力のない監督さんほど曲を使いたがる傾向はあったと思う。 ただ注意点があって、あまりに映画の影響がライブ等の音楽に出過ぎると、どこか商業的な匂いがする場合がある。
音楽はそれはそれで独立したものであり、その音によって聴き手が映画のような展開を作っていただければ理想だと思う。