少し前、ミニアルバム収録の4作品のバランスのことでメンバーから注意され、そこそこショックを受けた私は(笑)ずっとこのバランスのことを考えておりました。 お客様たちにワンコインとは言えライブにて物販したので、責任もあります。責任と言ってしまっては少し大袈裟ですが、先々このことは音楽要素の中で重いことと受け止めました。 何故か? 私の耳が衰えたのではないかという恐怖があったからです。 アルバムのミックスにせよ、資料としてのざっくりとしたミックスにせよ、私は悩んだことがなかった。自分の感性でやってしまうと。 しかし、このミニアルバムを聴き直すと、確かにギターがデカ過ぎる。 そして、ドラムが小さ過ぎる。というかドラムの魅力が半減している。伝わらない!
このようなことが次回ないように、今、ミックスのやり直しをしておりますが、理由は以下になります。 私は、この作品をミックスるする際に、ギターにフォーカスしすぎたのです。 ベースレス・ギタートリオという観点から、ギターの弾いた演奏内容に、あまりに神経質になっておりました。 そのため、ミックス時において、ギターのゲインを大きく上げる癖がついたことに気がつかなかった。その流れからそのバランスが自然なものと無意識に錯覚したのだと判断しています。 以前からの自分の好みは、非常に単純で、自分のピアノが大きければそれでOKです。 それすら忘れていたのですから、重症です。 ギター、ピアノ、ドラムという逆ピラミッドみたいな形になっています。 そこで、今は、ドラムから立ち上げて、音作りをし、ピアノ・ギターに設定したエファクツ類を全て外すという策に出ました。本当に裸の状態。 ドラムのゲインを大きくとりたいのでドラムにコンプとEQ処理をしています。またピノ・ギターからリバーブやディレイは全て外し、必要最低限のEQのみかけて、不要と判断したトラックは削除して、本当にスッキリとした形にしました。結果、ドラムが支えているイメージが出来て全体のボリュームが大きくなっています。 この三人の本当の演奏状態というのが、ある程度伝わると自分としては思います。 このやり直した作品は「SPIRAL」です。更に、2点を精査します。1点はSEばかりの特殊な作品ですので、これは除外と。もしかすると、再度CD化して無料で配布する可能性はありです。まあ、それよりも新曲作れや!という声が聞こえそうですが。