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名器"CP-4"を掘り下げてみる!
2018.04.27
現在使用中のステージピアノがこれになります。器材選びには昔から捻くれたところのある自分ですが、ピアノに関しては天の邪鬼なところは一切ないと思います。本機を導入して半年過ぎたところです。大阪の楽器店から殆ど使用感のない個体を即決で決めましたが、こういった時の決断だけは早いのです。当時、他のモデルも考えないではなかったのですが、以下の条件がCP-4を選ぶキッカケになっております。
 
1.作曲、アレンジ、ライブという一連の使用以外にそろそろクラシックの練習を再開したいということ。
2.グランドピアノを処分して久しいのですが、鍵盤のタッチ、弾き心地が生ピアノと比較して遜色ないこと。
3.これは使用していかないと分からないところなのですが、耐久性。筐体の剛性も重視しております。この器材の直前まで使用していたSV-1は音としては素晴らしいものでしたが、B級商品として購入した理由からか不具合が多発しておりました。その点、これまで最長の使用記録を持っているYAMAHA/P-80と同じメーカの力作であれば、同じように長きに渡って活躍出来るであろう、、という願いにも似た感情がありました。
4.鍵盤が木製であることです。これは正直なところ、タッチに対してどのような影響があるのかは分かりません。プラスチック鍵盤でも良いタッチのモデルも散見されますので。ただ、生ピを処分してしまった僕にとって木製鍵盤は見て触るだけでも気持ちが安らぎます。
上記4点をあげましたが、これから時間をかけて気が付いた点をここにアップしてまいりたいと思います。
参考になれば嬉しいです。
2018.04.28
このステージピアノにはピアノ音色以外にも様々な音色が用意されております。当初はこれも使っていくつもりでしたが、今のところピアノだけで十分です。自分の世代がローズ全盛期と重なっているので、このエレピの名器を収録してあるところは惹き付けられる部分ではありますが。さて筐体の右方向に用意された5バンドのEQのことを触れておきたいです。これは、ボタンを押してインジケータを見ながら+/-ボタン等で上げ下げするような方法とは異なり、直ぐさまスライダーの上下で音質調整出来るのが素晴らしいです。また5バンドとしたスタンス、EQの利き方も何か品格があり、こちらの思う通りに仕事をこなしてくれます。これはYAMAHAが単なる楽器メーカということではなく、音響メーカとしての顔を持ち、スタジオ、PA機器とい現場からの吸い上げを感じさせるところです。このステージピアノにして良かった!と思えるのはこのEQに触っている時だったりします。ピアノ音色は3系統、CFX、CFⅢ、S6ということになります。僕は結局のところCFXを使用しています。導入して数ヶ月はCFⅢでしたが、CFXの中高域を若干EQで持ち上げた状態で落ち着いております。というのは、これは僕の個人的な感じ方となりますが、音はレンジの広さを感じさせるクリアで実にリアルな音ですが、中高域のどこかに曲によってなのですがパワー感というか密度感が損なわれている印象を受けました。おそらく解像度を極力上げて輪郭鮮明であることを追求した結果としてこのような現象があるのかも知れないと勝手に決めておりますが、これはCFXだけに感じられる部分です。当初、使用する音色をCFⅢとしていたのは、その密度感のことからです。音質をどのように感じ取るか、、個人差が最も出るところではないでしょうか。これもまた個人的な使い方というものですが、これまで積極的に使う事が多かったレイヤーやスプリットはまず使うことがないです。CP-4はシンプルに単一音色で88鍵を使い切りたいと思います。このステージピアノのポテンシャルが自然な形で僕にそのようにさせている気がします。CP-4を弾いてから、他のステージピアノには全く興味がなくなってしまいました。壊れたら修理するでしょうし、かつてP-80を10年使用したように行くところまで行く(器材は基本売らない、天寿を全うするまでずっと付合うのが流儀です。)ことでしょう。
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