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FLAT1-22の音楽

2023年3月18日リハーサルの模様からダイジェスト版になります。
音源のアップは通常、ソロパートや即興分というのが圧倒的に多く、テーマ部分の抜粋はこれまで殆ど行われませんでした。
どうしても作品の中心となるテーマはリハーサルの段階では仕上がっていないことが多いのが理由になります。しかし、ここでは通例を覆してテーマ中心にダイジェスト版を作成しております。
波濤のテーマ部、Neo Classic Danceの展開部、SPIRALのミニマルパートからデータを抽出しております。最も良い状態出会った2006年から2007年付近の音にようやく戻って来ましたが更にリアレンジを施しスケールアップを図りたいと思います。
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記念すべきファーストアルバム。2005年作。ドラムの田辺清貴が正式なドラマーとなって間もなく制作されたが、若干バンドの状態から勇み足で作品力にテクニックが追い付いていないところが散見された。そこで再録音と凝りまくったミックスで何とか完成に漕ぎ着けた力作。
今もってこれがFLAT122の最高傑作という評が圧倒的に多く、それは演奏とその後の制作過程において説明には小冊子が必要なほどの試行錯誤と、実験が繰り返されたところが大きいように思う。私の音楽人生で最も眠らない6ヶ月ということになる。しかし今、聴いてみるとギター・平田とピアノ・川崎の作品の対峙がこのアルバムの根底に横たわるのがよく分かる。
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2008年作・セカンドアルバム。ファーストと打って変わってどちらかというと平田が主導した作品になる。ファーストで独断かつ偏見で暴走してしまった理由から、私は意図的に黒子的な役割に徹し、自分のキャラは冒頭のSEであるとか、自分だけで制作した小曲のアプローチで終始している。ヴォーカル、アコーディオンといった女性アーティストをゲストとして配置しカラフルで叙情的な仕上がりとなる。川崎作品と明確な違いがよく分かる内容であり、興味深い。二人共、偶然にも同じジャズスクール出身であり、彼は順番からすると私の先輩にあたる。横たわる理論体系が同じところから、作品には確かに似た部分があるように思う。
平田が自己ユニットを稼働させFLAT122から離れたことによりベースレストリオを捨てられない川崎だったが、代わりとなるギターを見つけることが出来ないことから当時活動していたピアノトリオにて半ば強引に制作したサードアルバム。FLAT122の旧作をピアノトリオでやり直しているが、設計された即興という新機軸を用いた作品、また完全な歌モノである打込(プログラミング)等、好き勝手やり放題の内容になる。高評価は主にCD店、お店のスタッフなどで、あまりにマニアックな方向に走りすぎたということ、直角に降下、上昇を繰り返すノンストップなジェットコースターのような変態極まりないアルバムとなる。
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